第63回 日本食道学会学術集会
The 63rd Annual Meeting of the Japan Esophageal Society
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教育講演

1. 「第III相試験の解析と結果の解釈
                        - 標準治療が変わる瞬間 JCOG9907での経験から -」

福田治彦先生(国立がんセンター がん対策情報センター)

2. “What to do, and what not to do, to get papers published.”

J. Patrick Barron先生(東京医科大学 国際医学情報センター)

3. 「学会誌とインパクトファクター」
  「学会誌の国際出版」
  米澤武之氏(シュプリンガー・ジャパン)

「インパクトファクターからわかること - 定義と活用方法について -」

堀 久仁子氏(トムソン・ロイター)
招待講演

1. “Prognostication after esophagectomy for cancer.”

Simon Law, M.D. (Department of Surgery, University of Hong Kong)

2. “Molecular Targeting Therapy for Esophageal Cancer - Current Status & Future Perspectives”

Arlene A. Forastiere, M.D. (Department of Oncology,Johns Hopkins University School of Medicine)
会長講演

JCOG試験が日本の食道がん治療へもたらしたもの
シンポジウム (公募)

1. 食道癌診断・治療ガイドラインをめぐる諸問題

2007年4月に「食道癌診断・治療ガイドライン」の第2版が出版されて2年が経過しようとしている。この間にもESDの技術進歩にともなう内視鏡治療の普及と適応の拡大、根治的化学放射線療法の長期治療成績、手術補助療法に関する臨床試験の報告など次々と新しいエビデンスが誕生してきている。各病期における治療法の選択肢は多くなってきたが、このような状況の中で次の改訂に向けて検討すべき領域は? 臨床の現場ではこのガイドラインがどのように使われているのであろうか? 内視鏡医、放射線科医、腫瘍内科医、外科医が一同に会し、横断的なディスカッションを期待したい。

2. 食道癌治療における緩和ケアのあり方
再発後治療から緩和ケアへ、あなたはギアチェンジできますか?

初回治療が外科手術であるか、化学放射線療法であるか、また再発形式により再発後治療 戦略は異なる。再発後も長期生存が見込めるのは、どのような症例でありどのような治療であろうか。palliativeな治療ではがん治療をどこまで継続し、緩和ケアはどの時点でどのような形で介入するのがよいか。トータルに患者に福音をもたらす医療は何であろうか。職種を超えたディスカッションを期待したい。

3. 食道癌周術期管理のUp to date術後合併症 −治療困難例をどうする−

食道癌周術期管理の進歩とともに、現在では本術式は比較的安全に行なわれるようになってきたが、術前術後管理が最も困難な領域であることに変わりはない。術前後補助療法の機会も増え、ひとたび合併症が発生すると重症かつ難治性となることが多く、外科医のみならずICU管理、栄養管理、摂食嚥下、リハビリなどチーム医療の総合力が求められる。各施設における合併症を未然に防ぐ工夫や、発生した場合のさまざまな取り組みについて発表して頂きたい。
パネルデイスカッション (公募)

1. 内視鏡下食道切除術の標準治療へ向けての道のり

食道癌に対し内視鏡下食道切除術が行なわれるようになって10年以上が経過し、これを導入してきた施設では手技の工夫や器具の開発などを積極的に手がけてきた。開胸手術と比較して低侵襲性や遠隔成績の同等性は強調されてきたが、手技の困難性や症例数の制約によるラーニングカーブの問題で、いまだ大腸癌に対する内視鏡下手術ほど普及していないのが現状である。本手術が標準治療になるために、これまで何が不足し、解決すべき課題は何で、そのためには何が必要なのか検討していただきたい。

2. 根治的化学放射線療法後のSalvage治療の諸問題

根治的化学放射線療法の治療成績向上のためには、遺残や再発に対するSalvage surgeryは欠かせない治療modalityになりつつある。その一方でSalvage esophagectomyには10%前後の在院死亡率、術後morbidityという解決すべき諸問題もある。Salvage治療の適応、至適施行時期、術式、術後管理の工夫などについて検討したい。

3. 食道癌に対する根治的化学放射線療法後の晩期合併症とその対策

近年の食道癌に対する化学放射線療法の進歩、普及は目覚しく、stage I, II・III, IVのほぼ全病期の食道癌が根治的化学放射線療法の対象となり、その良好な成績が報告されるようになってきた。しかしその一方で、放射線肺臓炎、胸水、心嚢液貯留といった侮りがたい晩期合併症も看過できないが、その全貌、実態は未だ明らかではない。晩期合併症の予測因子、予防と早期発見、ひとたび発生した後の治療方針などについて報告していただきたい。

4. 高齢者GERDの治療適応と選択 (公募)

近年高齢化社会に突入し、高齢者特有の疾患や病態を考慮した診療が必要とされている。高齢者GERDもそのひとつであり、高齢者特有の食道運動機能低下などが関与すると考えられる。また高齢者PEG管理におけるGERDやそれに伴う誤嚥性肺炎も日常診療の上で大きな問題となっている。高齢者GERDの治療にあたり、その病態や患者の全身状態を十分に考慮し、非高齢者とは異なった治療戦略が必要とされるであろう。良性疾患であるGERD治療を高齢者にスポットをあて、真に患者を満足させる治療は何であるかをディスカッションしていただきたい。
ワークショップ (公募)

1. 食道癌の三次元放射線治療計画法 −標準化へ向けた試み−

食道癌に対する化学放射線療法のみならずこの間の放射線治療技術の進歩もめざましく、三次元放射線治療計画装置が普及し、がん病巣への線量を集中させるとともに周囲正常組織への線量を低減することが可能となった。より一層の治療成績向上をめざして、三次元放射線治療計画技術の工夫、標準化に向けた取り組みの紹介とともに、今後の方向性につき議論を深めていただきたい。

2. DPC時代の食道癌治療

厚労省は2012年度までにDPC対象病院を1,000病院以上とする目標を掲げており、DPC制度はいよいよ日本の急性期入院医療におけるスタンダードになりつつある。医療費の標準化・透明化の促進を目的に導入された制度であるが、病院経営上多くの部門で従来の出来高制の時代から治療内容の変換を余儀なくされている。集学的治療が基本である食道癌の治療には、長い入院期間と多くの医療資源が投入されるため、出来高制に比べ多くの制約が生じる現実がある。そのために病院にとってどのような工夫が必要とされているのか、DPC制度が食道癌治療にもたらしたものを検証し、問題点や対応策を検討していただきたい。

3. EMR / ESD − How I do it. − (ビデオ)

食道表在癌に対する内視鏡治療は、広く行われているEMRと近年普及しつつあるESDに大別される。さらにEMRは、EEMR-tube法、EMR-C法、2チャンネル法に分けられる。内視鏡治療の適応、病変に対する各手技の使い分け、それぞれの手技における工夫や注意すべきポイントなど、「私はこうしている」という強調点をビデオにてお示しいただきたい。
一般演題 (口演・ポスター・ビデオ)
認定医セミナー (教育セミナー)

テーマ「食道癌のステージング」

1. 食道造影読影の基礎(とくに表在癌診断の基本を中心に)

2. CTによる食道癌のステージング(リンパ節転移、T3とT4の鑑別など)

3. 食道癌のステージングにおけるPETの役割
ランチョンセミナー
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